全く新しいSRモータ
非対称なステータ極幅を有するSRM


これまでの解析では、ステータとロータの極幅の組み合わせを変えたり、ステータのエッジをカットしてきた。少し前に検討したのは、これらとは全く違うモータ形状で、右図に示すように向かい合うステータの極幅が異なるもの

この形状の特徴として、従来のステータ極幅が全て同じSRモータ(等極幅SRM)と比べて、
向かい合う極の合計巻線スペースが変わらないことと、向かい合うステータの極が同時に重なったり外れたりしないため、運転中の騒音低下が可能ではないかと予測される。
ただし、非対称の度合いをあまり極端に大きくすると、向かい合う極の磁束密度に偏りが生じ、推力などにも影響がでることが考えられる。その点については、極をエッジカットすることで一応解決している。

こういった関係の発想は、誘導機の不等間隔スロットなどにもみられ、 すでにその成果がいくつか報告されている。

従来の集中巻のSRMでは、相互インダクタンスをもたない。しかし、非対称SRMでは、下の磁力線図を見れば分かる通り、非対称にすることで磁束が漏れ、自己インダクタンスほどの大きさではないが相互インダクタンスをもつ。また、その変化幅は非対称の度合いと線形的な関係にある。


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