3相正弦波電流駆動



3相正弦波電流駆動

一般に電流を3相(iu,iv,iw)で流すときのSRモータの発生トルクは3相分の総和となる。

ここでiu,iv,iwは、それぞれ各相の巻線電流を示す。Lu(θ),Lv(θ),Lw(θ)は各相の自己インダクタンスを、Muv,Mvw,Mwuは相互インダクタンスを、またθは電気角を表す。
短節巻では、相互インダクタンスの値が非常に小さく、トルクは(1)式の前半3項で与えられます。逆に、全節巻では、自己インダクタンはほぼ一定と見なせるので、トルクは(1)式の後半3項で与えられます。ここでは短節巻についてのみ考えます。SRモータは、(2)式に示すように自己インダクタンスが位置に対する関数となり、ステータとロータのギャップの磁束分布を正弦波状分布と仮定すると、各相のインダクタンスは

となる。ここで、L10はインダクタンスの一定成分、L1aはインダクタンスの変化分の最大値を示す。ただし、基本波成分のみを考慮した。巻線に互いに120゜位相の異なる3相の正弦波電流

を流すと、(2)式、(3)式を(1)式に代入して整理して以下のようなトルク式を得る。

ここで、θ−ωt=δsの関係式を用いた。
(4)式より相差角δsを一定とすれば、トルクリプルのない一定の瞬時トルクが得られることになる。


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